IN FOCUSVol.1
LINK CHAIN
GRADATION
SILVER BAND
THE CRIMIEが手がけるアイテムの誕生秘話からスピンオフ的な裏話まで、
ちょっとタメになる、をテーマに幅広くお伝えするコラム。
突如はじまりました新連載、その名もIN FOCUS。
THE CRIMIEが手がけるアイテムの誕生秘話からスピンオフ的な裏話まで、ちょっとタメになる、をテーマに幅広くお伝えするのが本コラムです。以後ご贔屓に。
さて、記念すべき第一回目のフォーカスアイテムですが、アップルウォッチ用シルバーブレスについて。
早速ですが、皆さんは腕時計してますか? スマホの普及に伴い腕時計って以前より登板機会が減ってきたなぁ、というのが拙者の印象。且つ、一般に暮らす我々にとって高級機械式時計が高嶺の花なのは今も昔も変わらず。富裕層の方々はさておき、ですが(笑)。そんな中、近年の時計業界に衝撃的インパクトを与えたのがスマートウォッチ。かく言うTHE CRIMIEデザイナーもスマートウォッチユーザーの一人。
これまで数々の時計遍歴を辿り、パテック フィリップのノーチラスまで所有していた氏が、価値観をガラりと変えられたのが他でもないアップルウォッチ。40過ぎてから週末サーフィンをライフワークにし始めたの機に、海にも着けたまま入れるスマートウォッチに行き着くのだから価値観にパラダイムシフトが起きたのは明白。通話もメールも、なんなら自社ECのオーダー通知までこれ1台でマネージできちゃう頼もしい存在。波が優しい日には海の上から家族へ一緒にやろうよとラブコールもするそうで(笑)。その上、水深50m防水、ってデイリーでは不用なほどのハイスペックもしょっちゅう海に行く氏にとってはありがたい限り。ただ日常使用でも、となるとちょっと物足りなさを感じたのがブレスレットでした。
腕時計のブレスってSS(ステンレススチール)製が比較的多いですが、この手のスマートウォッチのベルトってちょっとギアに傾倒したデザインが多く、なかなかどうして琴線には触れてこない……。であれば、自分好みを作ってしまおう! と必殺のDIY精神に火がつき(苦笑)、必要に迫られ作成し誕生したのがこのブレスというワケなのです。
THE CRIMIEとしてはジュエリーラインも展開するので、好みのブレスを作成するのはお手のもの(笑)。インラインでも使用する喜平のコマを繋いで作成するブレスを、アップルウォッチ用にトランスフォーム。こうして、無いものねだりをカタチにしたのが本ウォッチブレスなのです。
かつては腕時計に見栄とロマンを求めたものですが、進化したテクノロジーの恩恵を受けるためにも今の時代はスタイルを作る上で必要な実用性とアクセ感覚のバランスが重要なのではないでしょうか。
そんな感覚で今一度腕時計はたまたウォッチブレスを捉えるのが正解な気がするのです。
Mr.T
数々の国内外著名ブランドのコンサルからPR、原稿執筆まで縦横無尽にファッション業界で活躍するスペシャリストでありファッションアディクト。その生態は……。